バック・オーエンスがドン・リッチと出会ったのは1958年、
バック自身もゲスト出演していた、サウスタコマの演奏会場でのことだ。
前年、1957年では、のちにベンチャーズで名をはせた
ノーキー・エドワーズをサポートメンバーに加えていたようだが、
おそらく、歌よし、ギターよし、フィドルよしの「三拍子」
ドンの才能に一目惚れだったのではないかと思う。
そして翌1959年、このコンビが世に出ることになる。
Buck Owens & His Buckaroosとして初めてチャートトップ10入りした曲が
このUnder Your Spell Again(4位)だった。
この頃は、後年一世を風靡した、あのシンコペーションしたシャッフルを
駆使したバックオーエンス独自のスタイルがいまだ確立されてなく、
当時全盛期だったレイ・プライスの影響が色濃く出ている。
ちなみに、そのレイ・プライスも同じく1959年にこの曲をカバーし、
これまたチャート5位と大健闘している。
学生時代、この両盤をずいぶんと聴き比べましたが、
ウーン・・・甲乙つけがたし・・・
ともあれ、今日はバックとドンのハーモニーを
じっくりとお聞きください。
後年には絶対あり得ない、二人のハモの微妙なズレなんかも
実に初々しい限りです!
2012/1/17