唄ってみたいのだが、なかなか唄えない、自分にはそういう種類の歌がある。
その中の一つが、長い「語り」の入ったもの。
これは、いろいろな意味で難しい。
その「語り歌」の真髄ともいうべき曲が、この「Teddy Bear」
何せ最初から最後まで全編が語り、唄う部分が1か所もない。
だが、バックに流れるメロディが「これぞカントリー」
シンプルなサウンドに、哀愁と温かさを感じる!
「Teddy Bear」
Red Sovine(レッド・ソバイン)のトラック・ドライバーソングで
1976年のNo.1ヒット。
簡単に内容を記すと
私がトラックを走らせていると、無線から「こちらテディベア」と少年の声。
聞けば、少年の父親というのも、私と同じトラック運転手。
だが、1ヶ月前にハイウェイ事故で亡くなった。
少年は両足が不自由で歩くことができない。
だからこうして父親の形見の無線で・・・
「母さんは、僕を養うために働きに出ているんだ。僕も少しは手伝いたいんだけど
足が悪くて・・・母さんは、心配しなくていいよって僕に言うけど、夜中になると、
母さんの泣いてる声が聞こえてくるんだ・・・」
私は、この少年を励ましてやりたいと思った。
それで、彼から住所を聞きだすと、急ぎの荷物はあったが、
次のインターで下りて少年の住む家に向かった。
すると、どうだ!!トラックが!
少年の家から3ブロックも離れたここまで、トラックが行列をなしている!
おそらく、このトラック運転手たちは、私と少年とのやり取りを
無線で聞いていたのだろう。そして少年を励まそうと・・・
アメリカのトラック運転手、彼らの心意気が伝わってきますね。
2012.4.16