昨夜、もう寝ようかという頃、遠くからサイレンが聞こえた。
どこかで火事?と思ったら、そのサイレンは次第に大きくなり、やがて
我が住まいの前で音が止まった。
これは近い!ベランダに出ると、何やら焦げ臭い。
下を見ると、道路には消防自動車が3台。そして、車から降りた消防士たちが、
ホースを手にして目の前のマンションに駆け出していく。
「放水開始!放水開始!」
指揮官が叫ぶと、マンションから白い煙が吹き出してきた。
幸い怪我人は出なかったようだ。朝、鎮火した現場に行ってみると、2階の1室が
丸焼けになっていた。そして、焼け落ちてフレームすらもない窓から、中の様子が
見える。そこでは、数名の消防官と火元住居人による現場検証が。
万年床で・・・ダンボールがあって・・・切れ切れに声が聞こえてきた。
その部屋の真下では、居酒屋を営む若い夫婦が後片付けをしていた。
店を閉めて、自宅に帰った時に知らせがあったようだ。
「慌てて駆けつけたら、天井から水が。濡れないようにビニールシートで・・・」
たが、消火のための大量放水での漏水、ダメだったと肩を落とした。
「再開したら、一度飲みに行ってやりましょう」
帰り道、パッツィーがつぶやいた。
寒くなると火を使うケースが多くなる。火の用心の季節だ。
「Walkin' After Midnight」
1957年パッツィ・クラインが初めて放った記念すべきヒット曲。
カントリーチャート、ポップスチャート、その両方で
ランキング入りを果たしました。
2012.11.3