プロ野球の統一球を、勝手に変更していたことが問題になっている。
あれ以来、ホームランがでると、今のは、インチキボールだからスタンドに
入ったとか、外野手が追いつけなかった長打を、昨年のボールなら外野手の
ファインプレイだったなど、余計なことを考えながら、テレビを見ている。
それにしても、発覚後の加藤コミッショナーの会見がひどかった。
オドオドしながら「私は知らなかった」を連発、その責任のすべてを、事務局に
転嫁しようとしていた。
ちなみに、コミッショナーの年収は、交際費込で3千万円だそうだ。
加藤コミッショナーは通算で5年努めている。だから、彼は、何も知らなかったと
言いながら、この間に1億5千万円を貰っていたわけだ。
任期はもう1年ある。この難局を、他人のせいにして切り抜けることができるなら、
さらに3千万円だ。だから辞めたくない。もう一年続けたい。
おそらく、こんなところだろう。世間は怒るわけだ。
これに対し、ボールを製造しているミズノ社への風当たりは、そんなにでもない。
その理由はこうらしい。ミズノ社は、記者会の席上で自社の非を認め、きちんと
謝罪した。実際には、機構側からの圧力で、隠ぺい工作に加担したのだが、
その言い訳も一切しなかった。
最近、企業で不祥事が発覚すると、経営トップが、テレビカメラの前で、深々と
頭を下げて謝罪する。だからといって、そうしている彼らのすべてが、心底反省
しているとは限らない。
それじゃなぜ?そうしないと、その会社の商品が、消費者からボイコットされる
からだ。つまり、会社が潰れてしまう。潔く非を認め、深く腰を折って謝罪する。
これが一般的な企業の危機管理だ。
ところが、加藤コミッショナーには、危機意識のかけらもないようだ。
それでは、コミッショナーとは、いったい何だろう。
規約によると、「日本野球機構における最高責任者であり、かつ、最高権限を
有するもの」とある。だが、コミッショナーは、本当に、プロ野球全体を取り仕切る
トップなのだろうか?
重要な事案は、球団を保有しているオーナーたちが決めているのでは?
ということは、コミッショナーは、球界のお飾り?官僚の天下りポスト?
立つ位置がこんなだから、私は何も知らなかったと言い逃れをして、
選手やファンに対して、心から謝罪しないのだろう。
次のコミッショナーは、経営センスのある民間人から選ぶか、はたまた、思い切って
プロ野球のOBから選ぶかしないと・・・
しかし、球界に、それだけの人材はいるだろうか。もし仮に、適材がいたとしても、
あの老人が・・・そこが一番の問題なのだ。
「Almost Persuaded」
オリジナルは、デビット・ヒューストンで、1966年に1位に。
それから後、多くの歌手がカバーし、この映像のマール・ハガードも、
1987年にヒットを。
来週のリバティベルで、ゲストのNさんが唄います。
2013.6.18