間違いや勘違いというは、よくあるものだ。
台風27号が去って、日曜日は、雲ひとつないさわやかな秋晴れになった。
このような状態そのものを、「台風一過」と言うそうだが、私は、子供の頃、
それを間違って「台風一家」だと思い込んでいた。
すると、パッツィーも、同じように台風一家だと思い込んでいたと言うので、
大笑いになった。そこで、どんな一家だと思っていた?と、訊いてみた。
「うちみたいな家族!」
「・・・わかるような気がする」
この台風一過と一家の間違い、これは、そそっかしい我が家だけかと思って
いたら、実は、そうでもなかった。キーマンズネットというIT製品情報の会社が、
今年の3月にアンケートを実施していた。
「子供の頃、台風一過を、台風一家と勘違いしていたことがある?」という
質問だ。すると「ある」が42%、「ない」は58%という結果になった。
42パーセントか・・・勘違いは結構あるものだ。
そこで「ある」と答えた人に理由を訊くと、「理由を突き詰めることなく
信じ込んでいた」が多数。一方「ない」派の多くは、「幼い頃、両親から学んだ」
「はじめから字を目にしていた」だ。
ということは、我が家は「ある」派だから、二人揃って、両親からは学ばず、
かつ、字も目にしないで、勝手に「一家」であると信じ込んでいた、「思い込みの
強い台風一家」ということだ。
思い込みといえば、昔、パッツィーから、こんな話を聞いたことがある。
彼女が、ママさんソフトボールをやっていた頃、いつも対戦するチームと、
合同の懇親会をやったらしい。
まずは、定石通りに乾杯からのスタート。その音頭を、相手チームの監督が
とることになった。監督は酒屋さんだ。その監督が、グラスを掲げて一言発した。
「今日は、和気ワイワイとやりましょう。それではカンパーイ!」
「?・・・」
少しの間があって、その直後にドッときた!両チームの選手たちは、腹を抱えて
笑ったという。
「和気あいあい(藹々)」を、「和気ワイワイ」だと信じ込んでいたらしい。
だから、堂々と、高らかに唱えることができる。微笑ましく、とても可笑しい!
以来、乾杯する場面に出くわすたびに、つい、この話を思い出してしまう。
そして、どんな集まりでも、乾杯が終わると、すぐに、ワイワイ、ガヤガヤと。
「和気ワイワイ」は、あながち間違いではないような気もしてくる。
「Long Long Ago」
我が国では文部省唱歌「思い出(久しき昔)」として知られる。
垣に赤い花さく、いつかのあの家・・・
この古いイングランド民謡を、マーティ・ロビンスが唄っています。
2013.10.28