先日の夕刊記事。アニメ映画「風立ちぬ」に「シベリア」というお菓子が登場した
とあった。シベリア?その名前、どこかで聞いたことがある。いや、そうではなく
子供の頃、確かに食べことがある。そこで、パッツィーに訊いてみると、やはり
「懐かしい!」だった。
確認してみると思っていたとおりだ。薄い羊羹のようなものが、カステラ生地の
間に挟まっているお菓子のことだ。羊羹の色が、緑とか茶色のものとかあった。
個人的な感想を言えば、カステラはカステラとして食べたほうがはるかに美味しいし
羊羹は羊羹として、そのままお茶を飲みながら食べたほうが美味しいと思った。
この点はパッツィーも同意見だが、彼女の父親は、シベリアが好きだったらしい。
それにしても、これは洋菓子だろうか、それとも和菓子なのか?何となく中途半端な
味のような気がする。だから、今は売ってないのかも・・・
ウィキを見ると、昭和の初期には「子供が食べたいお菓子の№1」だったらしい。
とすると、パッツィーの父親が好きだったというのも理解できるような気がする。
甘いものが贅沢品だった頃、あの時代の子供たちの憧れのお菓子だったのだろう。
冷蔵庫の普及していないあの頃、ひんやりとした食感と、その涼しげな名前が好まれ
たという。だが、考案した人物は不明のままだ。
それにしても、シベリアというのは妙にインパクトがある名前だ。どうして、お菓子に
そんな名前が付いたのだろう?謎だ。
すると、シベリアという名称の由来には諸説あることがわかった。
一つには、羊羹を永久凍土に見立てたというもの。もう一方は、二本の羊羹の線を
シベリア鉄道の線路に見立てたという説。なるほど、そう見えなくもない。
そのほかには、シベリア出兵にちなんだものだという説、あるいは、日露戦争従軍の
菓子職人が考案したものだという説などもあるが、いずれの説にも決め手はない。
面白いのは、お菓子シベリアが広まっている地域は、東日本から中部地方までだ。
それ以西の、近畿や四国、九州地方ではあまり馴染みがない。どうしてだろうか?
これもまた東西の食文化の違いなのだろうか・・・
そんなことを考えていたら、「シベリア」とは関係ない話になるが、モグラも
東西では種類が違うことを思い出した。箱根山を境に、東はアズマモグラ、
西はコウベモグラという種類が棲み分けている。
長くなりそうなので、この話は次回にする。
「Just Want to Dance With You」
ジョージ・ストレイト1998年のN0.1ヒットです。
2014.3.1