この猛暑だ。さぞかし、ペットボトルの麦茶とかお茶が売れているだろう。
20代の頃、草野球仲間のSさんが「自販機で麦茶を売ってくれないかなぁ」と。
そういえばその夏も猛暑だった。甘ったるいジュースやコーラでは、とても喉の
渇きが癒しきれない。太ったSさんのグチだった。
当時は、お金を払って、水とかお茶とかを買うような時代ではなかった。ところが、
それから何年かすると、いつの間にか自販機に麦茶やお茶が並んだ。
ところで、伊藤園の「おーいお茶」が話題になっているそうだ。味がどうとかいう
のではなく、商品名が男尊女卑だというのだ。
問題の発端は日経ビジネスの記事。ある女性経営コンサルタントが、≪シリコン
バレーに戻ってきた日本の企業たち≫というコラムの中で、伊藤園の
「あの、{おーいお茶}という男尊女卑の響きのある商品名は、何とかならないのか
と思うのだ」と書いた。
すると掲示板などで、「なんで?」「意味がわからない」「考え過ぎ」「被害妄想」
などの批判が。中には、「言われてみればそうだね」「なるほど、そんな考え方も
あるのだ」などの賛成意見も。
ところで、この「おーいお茶」の由来。発売元の伊藤園は、はじめ「缶入り煎茶」と
いう名前で売り出した。ところがあまり売れない。そこで消費者への調査。すると
「日本人は、緑茶に、家庭的なぬくもりと、すぐそこにある日常性を感じる」ことが
わかった。
そこで、以前、同社の茶葉のCMで好評だった、俳優の島田正吾さんが、おっとりと
した口調での家族への呼びかけ「おーいお茶」を、そのまま商品名としたところ
大ヒットしたという。つまり、今回問題になっている「おーいお茶」という商品名は、
もちろん「おい!お茶」という命令系などではない。
おそらく思いつきで書いてしまったのだろうが、コンサル先生の旗色悪し。
多くの庶民は、この「おーいお茶」という名前の中に、まさに伊藤園の狙いどおり、
どこにでもあった昭和の家庭の懐かしさを感じているのだと思う。
親しまれているといえば、「おーいお茶新俳句大賞」がそうだ。この新俳句大賞は、
スタートから25回を数え、今回は170万通の応募があったほどだ。
ちなみに、今回の新俳句大賞は、女性の詠んだこの俳句だった。
「プロポーズされそうなほど冬銀河」
「Catfish John」
1972年ジョニー・ラッセルの唄で12位。
ちなみに、このジョニーラッセルは、Act Naturallyの作者。
その後、多くのカバーが。
今回は、ニッティ・グリッティのライブで・・・
2014.8.16