各地の新米がスーパーの店頭に出揃った。さぁ、ご飯の美味しい時期になったと思ったら、昨日JAが販売した肥料偽装が発覚。毎日口にするものだけに深刻な問題だ。渦中のマンション杭打ち偽装とも併せて、どうなることやら・・・
それはさておき、秋に収穫されたお米が「新米」と表示できるのは、その年の12月31日迄に精米され梱包されたものに限られるそうだ。年末精米のものが店頭に並ぶのは正月明けだから、そこまでが「新米」ということになる。
まれに、期待して買ってきた新米が、思ったほど美味しくないことがある。すると、やっぱり産地がとか、銘柄が違うからとか、安い米を買ってしまったからとか考える。ところが「炊き方」に問題がある場合もあるようだ。
昔と違って、今の新米はしっかり乾燥されているが、されど新米だ。含有している水分は古米よりも多いため、炊飯器で炊いてそのままにしておくと、空中に飛び出していた水分が再びご飯のなかに逆戻りするらしい。
プロのお米屋さんは、炊飯器のスイッチが切れたら、米粒をつぶさないようにすぐにかき混ぜると水分の逆戻りが防げると教えている。そうはいっても、電気炊飯器の前でじっと炊けるのを待っているわけにはいかないのが辛い。
よく家族に笑われたが、小さい頃の私は、炊飯器のふたを開け、ご飯が溢れるように炊けているのを見ると、「張り釜だ!」と叫んで、とても喜んでいたらしい。要するに、食い意地の張った、ご飯好きの変な子供だったということ。
そんなことだから、昔アメリカに行って、げっそりと痩せて帰ってきた。パンとコーヒーの朝食というのもたまにならいい。だが、連日となると喉を通らない。おなかは空いているのだが・・・これには本当に困ってしまった。
ところが、そのあとに行ったハワイでは困らなかった。日系移民の多いところだし、宿も日本資本のホテルだったので、バイキング朝食のメニューの中に、ちゃんと私が食べられるようなものが揃っていた。
一緒に行った人たちが、超山盛りのフルーツに歓声を上げていたとき、私は、隅っこに置かれていたご飯と味噌汁に感動していた。肝心のご飯は、長くて大粒のカリフォルニア米だったが、噂で聞いたのとは違ってとても美味しかった。
それにしても、若いときは平気で食べきれた「大盛ライス」だが、今では、完食するのにかなり苦しくなってきた。それなのに、つい最近も、食堂の店員さんに「大盛は無料ですが?」と訊かれ、条件反射で「はい!大盛でお願いします」と返事してしまった。
出てきたどんぶりご飯の量を見て、しまった。普通盛りにしておけばよかった。そもそも、「無料」という言葉に弱いのに、さらに「ご飯が」というのが付くと、なおさらダメ。「普通盛りでいいです」とは絶対言わない。この習慣、もうそろそろ何とかしなくては・・・
「Keep On the Sunny Side」
1899年作られたというとても古い曲。
1928年にカーター・ファミリーがレコーディング。
このThe Whitesは、2000年にカバーしました。
今月のリバティベルで、ゲストのNさんが唄ってくれます。
2015.11.7