春先、このマンションに越してきたのだが、ベランダに立つと、
目の前に、思い出の詰まった懐かしい病院の看板がある。
まだ子供たちが小さかった頃だ。私は、この病院に救急車で担ぎ込まれてきた。
激しい腹痛を伴った下痢と嘔吐。いやそれだけではない、呼吸困難にも陥って
本当に、苦しくて死ぬかと思った。
〆サバが原因だった。その日、おそらく体調も良くなかったのだろうが、
それにしても、好物の〆サバを大量に食べ過ぎた。
もちろんその日は入院だったが、点滴や治療を受けると、翌日にはすっかり回復、
朝食の病人食お粥では足りず、パジャマのまま、駅まで食料を調達しにウロウロ。
子供たちの世話を終えて駆けつけたパッツィーには怒られるし、
急遽、見舞いに来た会社の上司は、会社で働いているときよりも元気そうな
病人を見て呆れるし・・・
一度あたるとダメと聞いていたので、それから10年ほどは〆サバを食べなかった。
でも、ある時、無性に食べたくなって、恐る恐るチャレンジしてみた。
結果は悲惨だった。入院には至らなかったが、それ以外は前回と同じ。
メンタルの問題では?という人もいるが、それは違う!
なぜなら宴会に出た酢の物、細かく刻んであって、とても生サバだとは
思いもよらなかったが、それでも、2次会の途中であえなくダウンしたのだ。
それ以来〆サバや生のサバは食べていない。
だが、生きの良い関サバの刺身などを見ると、耐えがたい誘惑に駆られる。
そこで考えた。最後の晩餐には〆サバをタップリと・・・
でも、死ぬのが怖いので止めにする。
「My Favorite Memory」
マール・ハガード1981年のNo.1ヒット。
マールのヒット曲の中でも、指折りの名曲だと思います。
凄い歌唱力。この手の曲を、こう唄える歌手は少ないですね。
2012.6.21