昨夜ライブが終わった後、少しKさんと関西時代の話をした。
それで思い出したのが、「関西うどん」のこと。
昼飯時、東京から出張でやってきた後輩二人と、明石駅にある「うどん屋」に入った。
三人ともに、前夜の歓迎会の酒が抜けきらず、軽くうどんでもとなった訳だ。
そこで、二人は女性店員に「きつねうどん」を注文、
少し遅れて、私は「タヌキうどん」と声をかけた。
すると、一瞬にして、狭い店内の空気が凍りついた。
店員はその場で固まり、何組かいた客は、箸を止めて私を見ている。
どういうことだ、私が何か間違ったことを言ったのか?まことに失礼な連中だ!
すると、奥の厨房から店主がフロアーに出てきた。
「お客さん、何を注文しなはりました?」
「タヌキうどんです」
「えっ・・・うちにはタヌキうどんゆうのは、はありません」
「何、無い?」
「タヌキいうのは、ソバですねん」
「えっ!??」
こういうことだ。関東で「タヌキ」と言ったら、天カスが乗っているものを指す。
ところが関西では、油揚げが乗ったうどんを「きつね」と呼び、
油揚げが乗ったソバを「タヌキ」と呼ぶらしい。
それでは、私が注文した、天カスが乗っているうどんは何と呼ぶのか?
どうも腑に落ちない私は、後日、地元大阪出身の男に質問してみた。
すると、不思議そうな顔をして、こう説明してくれた。
「そもそも、大阪人は、天ぷらのカスなどに代金は払いませんのや」
「じゃあ、あれは食べられない?」
「どこの店でも、カウンターの上に天カスが置いてありまんが」
「それじゃ・・・」
「そうです。天カスはただですねん」
関西のうどんはとびきり美味い!
だが、きつねとタヌキの違いには、なかなか馴染めなく、
それ以来、その手の店では、私は天ぷらうどん以外は注文しなくなった。
「Supper Time」
故ジミー時田さんは、語りのところで「帰ってらつしゃい。ご飯ですよ!」
と、日本語でやっていましたね。
Stanphill というゴスペルシンガーが作った古い名曲。
ジョニー・キャッシュで有名ですが、今日はマールの唄で、しっとりと。
2012.7.7