15年ほど前に不思議な体験をした。
夏の終わりだったと思う。私は宇都宮市に新規出店した得意先に招かれて、
開所式での神事に参列していた。
本物の神主(というのは、以前、このプログで偽神主のことを書いたから)は、
私たち参列者を払い清めると、〔降神の儀〕といって、天から神様を呼び寄せる
儀式に移った。
神主が、祭壇に向かって腰をかがめ、腹の奥底から湧き出てくるような低い声で、
「ウォー・・・・・・」と祈る。その時だった。突然、あたり一面が薄暗くなった。
見上げると、それまで雲ひとつない青空に、黒い雲が・・・変だ?
神主の「ウォー・・・」は続く。そして「ウォー」が次第に大きな声になっていく。
すると、辺りは真っ暗になった。同時に「ゴロゴロゴロ!」と雷が稲光と共に・・・
参列者が、ざわめきだした。だが、神主は、それまでと同じように「ウォー」と。
これだけでも珍事なのに、あろうことか、とうとう雹(ひょう)までが降りだした。
困った、どうしよう?神事の最中だし、得意先からの招待でもあるし、私たちは
逃げ出すわけにはいかない・・・どうしよう?
参列者のざわめきを背に、神主が腰を真っすぐに伸ばした。ついに〔降神の儀〕が
終わったのだ。だが、まだ辺りは暗く、白い雹が落ちてくる。それでも神主は、
落ち着いた態度で、粛々と神事を進行していく。そして〔昇神の儀〕になった。
この儀式で、神様が天にお帰りになるわけだ。神主は、再び腰をかがめると
前と同じように「ウォー・・・」と祈り始めた。
するとどうだ!一瞬にして、辺りが明るくなった。もちろん白いものも落ちてこない。
私は空を見上げた。そこには、雲ひとつない青空があった。
偶然の出来事だと思った。それにしても、あまりにも出来過ぎているとも思った。
もしかすると・・・鳥肌がたった!
そして、もう少し真面目に祈っておけばよかったと、後悔した。
「Unchained Melody」
1955年、刑務所映画の主題歌として世に出た。
その10年後に、ライチャス・ブラザースで大ヒット。
昔、TV「エド・サリバン・ショー」で初めて観て、感動しました!
500超のバージョンがあるようですが、これは、その中の一曲。
リアン・ライムスの唄。スチールが入って、いい感じです!
1996年カントリーで3位になりました。
2013.2.5