先日の新聞記事によると、一説だが、日本で最初にカレーライスを食べたのは、
白虎隊の生き残りの一人だとあった。その名は山川健次郎。後に、48歳にして
東京帝国大学総長となった人物だ。
そのカレーライスだが、私たちが子供の頃はライスカレーと呼んでいた。
しかし、今ではカレーライスの呼び名が主流だ。
同じ料理なのだから、どちらの呼び名でもいいと思っていた。ところが、
この二つには、明確な違いがあるというのだ。
カレーライス=ご飯とカレールーが別々で盛られているもの。
ライスカレー=ご飯とカレールーが同じ皿に盛られているもの。
そう、エスビー社が説明している。
思い起こすと、子供の頃の田舎カレーには、玉ネギではなく長ネギが入っていた。
それに、肉はめったに入っていなかった。あの頃、肉は、まだまだ貴重品だった。
野菜ばかりの薄いカレースープだったが、それでもご馳走だった。
いつも、カレーの上に、ウスターソースをたっぷりかけて食べた。
でも、気がつくと、いつの間にかソースをかけないで食べるようになっていた。
いつからだろう?・・・
時々だが、高校の帰り道、仲間たちと町の食堂でカレーを食べたが、あの時は、
ソースをかけていたような気がする。
それじゃ、大学時代は?
国分寺北口の「オリンピック」というショッピングセンターがあった。
ある時、その目の前に、5人ほどで満席になる小さなカレー専門店が開店した。
値段も安くて結構美味い。下宿への帰り道なので、何度か食べに行ったが、
その時には、確かにソースはかけていない。というか、カレー専門店にウスター
ソースなど置いてある訳がない。
学食の55円カレーにも、ソースはかけなかった。それと、トイメン食堂でも・・・
となると、田舎から上京した時が、私のソースかけの境目かもしれない。
こんな話をしていたら、パッツィーが言った。
「Sフィッシングセンターのカレーには、ソースをかけた」
「思い出した!確かにソースをかけた」
カレーにソースをかけなくなって数十年経った頃、ヘラブナ釣りに行った。
さぁ、お楽しみの昼食タイム!注文したのは、ビールにカレーライスだ。
ところが、カレーライスを一口食べたパッツィーが、カレーの上に、テーブルの
トンカツソースをかけた。オー!クラシック。久々に見る懐かしい風景だ。
食べてみると、彼女がソースをかけた理由が分かった。
私も急いでソースをかけた。それもたっぷりと・・・
しばらくしてから、また、そのセンターに釣に行ってみた。
そして昼食。食堂に張り紙があった。
「カレーは、ボンカレーを使っています」
やはり、中身を変えたのだ。
「What'd I Say」
今日は、レイ・チャールズ1959の作品。
この曲は、白人向けのラジオから、初めて流れたR&Bでした。
アメリカ音楽の歴史に燦然と輝く、レイの名唱です。
2013.8.23