毎年、この時期になると冬山での遭難が相次ぐ。最近「バックカントリー」と
呼ばれるコース外を滑る遊びが流行っていて、今年も、無届で正規外コースに
入ったスノーボーダーが遭難した。
1月6日のニュース。救出隊員が、コース外で遭難したスーウボーダーを、
思い切り叱りつけている映像が音声入りで映し出されていた。
「何を考えているんだ!こっちも命懸けなんだぞ!!」
ところが、この映像に対して、救出隊員を非難している人たちもいるようだ。
「偉そうに」とか、「怒鳴る奴は頭がおかしい」とか・・・
世の中には、いろんな人がいるものだと思っていたら、ウェブサイトの
「J-CASTニュース」に、こんな話が載っていた。
その要約。昨年の9月14日、登山にやってきた20代男性3人が石鎚山で遭難した。
翌15日に無事救出されたが、その中の1人は、登山前日のフェイスブックに、
こんなことを書き込んでいた。
「今日から3連休で今、今治の旅館に来てます!明日は朝松山に行って、
大学時代の親友に会って、3人で西日本最高峰の石鎚山を登ってきます!
初松山楽しんできます!」
これはこれでよかった。ところが、彼らは、14日に石鎚山の東側にある大森山に
迷い込む。困った三人は、夕方、携帯で「道に迷った」と県警に救助要請をした。
翌15日、県警がヘリを飛ばして捜索を開始すると、急斜面に遭難者3人を発見。
そこから救出活動が始まる。S署山岳救助隊員の巡査長がヘリに吊りあげられ、
現場近くに降り立った。
ところが、その巡査長。原因は不明だが、そこから崖下20メートルまで滑落して
しまう。巡査長は病院に運ばれたが、出血性ショックで2時間後に死亡した。
ちなみに、遭難の3人は、別の隊員よって救出され、怪我などはなかったという。
そして、救助された1人の男の行為が、さらに物議をかもしだす。
救出されたその日の夕方のことだ。3人の中の1人(25才)がフェイスブックを
開くと、遭難前日の自分の書き込みに対し、激励コメントが寄せられていた。
「充実した3連休いいね めっちゃ楽しそう!」など。
するとその遭難男、その返信をフェイスブックに書き込んだ。
「いろいろ発見があって楽しかったよ 是非一度は行ってみて!!(笑)」
もちろん、このことに対して非難の声が殺到した。
そこで思った。前段の、スーウボーダーを思い切り叱りつけた隊員は、石鎚山での
この出来事を知っていたような気がする。殉職したのは自分と同じ救急隊員なのだ。
それに、もしかすると、この救出された男が書いた「・・・楽しかったよ(笑)」の
コメントも読んでいたのかもしれない。
「California Blue」
ロイ・オービソン1989年のアルバム「Mystery Girl」の一曲。
先日の「新春所沢カントリー」で、ダンスチームが、この曲で
踊っていました。いい曲です!
2015.1.31