昨夜は笹塚リバティベルでした。今年一番の寒さの中、お越しいただきました皆様に心から感謝申し上げます。さて次のWalki' Backは、4月10日(日)所沢「モジョ」で5時半開店、6時半から演奏スタートです。またいつもお世話になってる笹塚「リバティベル」は、4月27日(水)にいつものようにスタートいたします。ご都合がよろしければよろしくお願いいたします!
さて本題。ヘラ釣りに通っていた頃は、よく釣りの夢を見た。ヘラブナは警戒心の強い魚で、餌を口にしても、違和感があるとすぐに吐き出してしまう。だから、ウキの微妙な変化の中で「食いアタリ」を的確に見極めるために、ヘラ師は一日中じっとウキを見つめている。
釣り方は「宙釣り」と「底釣り」に大別されるが、ドン&パッツィーは、たいてい釣針を地面に這わせる「底釣り」を選択する。そのほうが落ち着いた釣りになるし面白いからだ。「底釣り」の小さなアタリ(魚信)をとるのは、ヘラ師の腕の見せ所でもある。
細長いヘラ用のウキのトップは、赤・青・黄・白を黒い帯で区分されている。そのウキの動きは、よくて一目盛り。食いが渋い時や、ヘラの活性が低い厳寒期は、黒帯一つが動くか動かないかの微妙なアタリだ。それなのに、なぜか夢に現れるウキは突然大きく動く。
場面はいつも同じ。ウキが、穏やかな水面に浮かんでいるところから夢が始まる。そのウキが、突然ズホッと水中に消し込まれる。その瞬間、あわてて腕を伸ばし、竿を前に突き出し合わせる(竿を真上に上げないのは、仕掛けが絡まるのを防ぐため)。いつもそこで目が覚める。
このことをパッツィーに話すと、彼女も同じ夢を見るという。訊いてみると、ウキが突然消し込むことも、あわてて竿を突き出すことも私の夢とまったく同じだ。ということは、世の中のヘラ師たちは、ご苦労なことに全員同じ夢を見ているのかもしれない。何だか可笑しい。
釣行した翌日のこと。電車の中で居眠りをした時に、その夢をみた。いつものように、静かな湖面に浮かぶウキが、突然水中に消し込んだ。アッ! 私があわてて竿を前に突き出したところで、どこからか「ギャー」という叫び声が聞こえてきた。
目が覚めて叫び声の理由がわかった。座席に座った私の右手はまっすぐ前に突き出ている。その拳のすぐ前には、吊革をつかんだ女性が私をにらんでいる。かろうじて私の右手の拳は、彼女のボディに当たらなかったようだ。
「スミマセン、スミマセン、ウキが消し込んで・・・」あとは何と説明したらよいのかわからない。すると吊革の女性、今度は、ブツブツ言い出した私を気味悪そうに見ている。どうしよう・・・寝たふりをして考えた。するとその女性、次の駅で降りたのか移動したのか目の前から消えた。助かった!
「Cross the Brazos at Waco」
ビリー・ウォーカーのライブ。
1964年に2位になりました。
2016.2.11