クリームシチューをご飯にかける人が、こんなにいるとは思わなかった。ハウス食品が、インターネット上の特設サイトで「あなたはシチューとご飯、わける?かける?」と問いかけたらしい。すると、4割もの人が「かける」と回答していた。
9万件の回答のうち、「わける派」は58%で「かける派」が42%。都道府県別でみると、新潟と富山の県境から「西」が圧倒的に「わける派」が多い。「かける派」が健闘したのは、青森を筆頭とする東北勢が中心で、あとは北関東と山梨、長野など。ただ、その中に、鹿児島と沖縄も入っているのが少し不思議。しかも沖縄は71%と「かける派」の全国トップなのだ。
ハウス食品はこう説明している。「寒い北東北には鍋物の文化があり、汁気のあるものをご飯にかけるのに抵抗がないのでは」。また、鹿児島・沖縄については「沖縄には、もともとクリームシチューをご飯にかける文化があると聞いていた。そこから、食文化でつながりがある鹿児島に波及した可能性もある」。
寒い地方が「かける」のは、なんとなくわかる。だが、暖かい沖縄に、クリームシチューをかける文化があるというのは驚きだ。そこで確かめてみた。すると、沖縄のかたが書いたブログに「我が家では、ビーフシチューもクリームシチューも、ご飯にかけて食べています。物心がついたときには、すでにご飯にかけるスタイルでした」とあった。やはり「かける」文化があるのだ・・・
この「かける」「かけない」も含めてだと思うが、ハウス食品は「クリームシチューの食べ方は、家庭ごとにガラパゴス化している」と分析している。そうなった理由は、クリームシチューを外食として食べることが少ないため「標準」を知る機会がないからだとしている。
そういえば、つい最近、クリームシチューの隠し味に「味噌」を入れるというのを聞いた。このように、それぞれの家庭ではクリームシチューが独自の進化を遂げ、それが「我が家流」として家族の間だけに伝わっていく。そんな流れの中で、「かける習慣」も生まれのかもしれない。
クリームシチューをどのように食べるかは、人それぞれの自由だ。ただ、よその食卓に招かれたとき、「かける派」の人がそれをやると、料理を作った人が「おかずが口に合わなかったのか」と気にするかもしれない。「我が家流」とは、あくまでも我が家だけの流儀なのだ。
余談だが、最近は、相撲部屋でもクリームシチューを食べるそうだ。力士たちは出身地には関係なく「かける派」のような気がする。体を作るため、大鍋に入ったクリームシチューをどんぶり飯の上にかけて、それを何杯も、何杯も・・・
先日、パッツィーが、新聞に載った番付表を切り抜いていた。もうすぐ「三月場所」が始まるのだ!
「Miss the Mississippi and You」
ジミー・ロジャースが1932年にレコーディング。
マール・ハガード、1969年リリースのアルバム
「Same Train a Different Time」に収録。
私も、時々ライブで唄っています。
2017.3.9
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